麻しん(はしか)に注意

大阪、愛知を中心に麻しん(はしか)が増えています。麻しんは発熱とそれに続いて発疹の出る病気です。インフルエンザ流行の中での高熱の病気ですから、なかなか見分けるのが難しい状況です。インフルエンザの検査陰性の場合には要注意だと思います。
肺炎等を合併することがあり、1000人に1人死亡する怖い怖い病気です(インフルエンザの死亡率は10万人に1人位)。
発熱の前日から発疹が出た数日後までが他人にうつります。特に発疹が出る前が感染力が強いので困りものです。
医者的には発疹が出る前にコプリック斑という白い斑点を口の中に見つけられると診断の有力な手掛かりになりますが、麻しん自体は減っていますから
これを見たことのある医者は少ないと思います。このコプリック斑。私事で言うと、30年(結構年なのね、、俺)の医者生活の中で2回しか見たことがありません。

マスクは意味がありません。空気感染します。ウイルスはマスクを通過します。

予防は予防注射しかありません。母子手帳を見て、予防接種を2回受けていない場合はMRワクチンを受けることをお勧めします。

ちなみに、幼少時に罹ったことのある小生は、絶対に罹らないと思います(いまだに抗体価がめちゃくちゃ高かった!)

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