新型コロナウイルス肺炎への対応について

ここ数日、日本各地で新型肺炎患者発生の報告が続いています。
やはり、春節の時期に持ち込まれたウイルスが、約14日と言われる潜伏期間が経過した
今に発生したと思われます。報道からは、知らない間に治ってしまっている方もいるようですし、普通の肺炎として
入院治療をされた方もいるようです。今後このようなケースから次の患者さんが発生すると想像します。

新型肺炎の起こり始めは「普通の風邪」と見分けがつきません。
発病して3,4日は悪化傾向となり、その後は良くなっていくのが普通の風邪のパターンです。
新型肺炎は、徐々に悪くなるようです。良くなる傾向がなく、徐々に発熱、そして1週間ぐらいすると咳や息切れが強くなる=肺炎になります。

新型肺炎にはインフルエンザのようにすぐにわかる検査方法はありません。したがって、風邪の引き始めに見分けることは出来ません。
皆様にお願いがあります。「風邪を引いたな?」と思ったら、自宅で安静にして様子を見てください。
ただし、最初から高熱や極めて具合が悪いような場合、また、先ほどの普通の風邪のパターンではないようならば、電話で相談してください。
直接に受診することは控えてください。
風邪かな?と思っていたものが、実は新型肺炎の始まりかもしれませんから。

医療機関には、様々な持病を持った方またご高齢の方がいらっしゃいます。当院はリウマチが専門ですので、免疫を低下する治療を
受けていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。新型肺炎はこのような方には大変な脅威です。私には院内感染から患者様を守る義務があります。
しかし、隔離するスペースもなければ、新型肺炎を疑われる場合の装備等も十分ではありません。

具体的には、風邪症状の患者様は、診療時間外の別枠で診察したいと思います。ですので、すぐに対応することが出来ません。
「なんだよ、診てくれないのか!?」とご不満もあるかと存じますが、誰もが安心して受診できる空間を維持したいと
思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

状況は時々刻々変化し、それに即して対応も変える必要が出てくるでしょう。その際にはこのHPでご連絡致します。

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