日本リウマチ学会の「関節リウマチ診療ガイドライン」が改訂されました。

治療方針の流れに旧版と大きな差はないようです。メトトレキサート皮下注、オゾラリズマブ(ナノゾラ)が新たな選択肢に加わりました。

メトトレキサートは基本「飲み薬」ですが、悪心、胃痛の副作用が強い方には注射薬にすると副作用が軽減する可能性があります。ナノゾラはTNF阻害薬です(ヒュミラ、シンポニー等と同じ仲間)。ナノ=分子量が小さいので、炎症部位への到達が良い、また月1回注射で済むという特徴があります。

下はガイドラインの旧版です。治療の流れはほぼ同じです

ガイドラインは「現時点では、このような治療が望ましい」と複数の専門家の意見です。実際の現場の専門医に必要な事は、これを患者さん毎に異なる状況に適切に合わせることです。当院はこのガイドラインに沿った治療を行っています