新型コロナウイルス禍における関節リウマチ治療の方針

現在すでに治療中の方

  • 新型コロナの感染がない場合
    現在の治療継続可(MTX、生物学的製剤、JAK阻害薬含めて)

    免疫抑制剤が必要な臓器合併症がある場合、安易な減量はしないこと(現病が悪化するから)
  • 濃厚接触者となった場合
    サラゾスルファピリジン、非ステロイド系抗炎症薬は継続可
    IL-6阻害薬以外の生物学的製剤、MTX、免疫抑制薬、JAK阻害薬は中止
    *IL-6阻害薬は継続可
  • 新型コロナに感染した場合
    IL-6阻害薬を除き全ての抗リウマチ薬は中止
    *IL-6阻害薬は継続可
    *非ステロイド系抗炎症薬の使用は病状による(肺炎の場合は中止)

これから治療開始および治療強化が必要な方

  • 新型コロナの感染がない場合
    通常の治療方針に沿った治療が可能。ただし、JAK阻害薬の使用は??

すべての状況において

  • 低用量のステロイド剤は使用可
  • ACE阻害薬、ARBの併用を考慮する(降圧薬であるが、重症化を予防する効果が報告されている)

新型コロナ感染後の治療再開の目安について

  • 無症状ないし軽症(肺炎なし)だった場合
    症状改善7日~14日後に治療薬再開
  • 中等症以上だった場合
    ケースバイケースで

 

出典元 COVID-19 Clinical Guidance for Adult Patients with Rheumatic Diseases